Perun for KRYTAC KRISS VECTOR
製品概要
KRYTAC KRISS VECTORが持つポテンシャルを最大限に引き出すことができるFCUです。
本製品をインストールすることで劇的にトリガー追従性が高まり、プリコッキング機能との併用で最高のレスポンスを持つ電動ガンへと進化します。
メカボックスの分解を伴うことなく、純正セレクターボード(部品番号KA087-04A)を本製品に置き換えるだけで、極めて高度な制御を行うことができるようになります。
セミオートレスポンスを飛躍的に向上させる「プリコッキング」、モーターにブレーキを掛け瞬時に作動を停止させる「アクティブブレーキ」、バースト機能、バッテリー保護機能など様々な機能が付加されます。
プリコッキングやアクティブブレーキ、バースト設定は項目ごとに細かなレベル設定が可能で、基板に搭載されたLEDで設定状態が確認できます。
機能説明
【射撃モード設定(FIRERING MODE)】
セーフティ、セミ・2 - 5点バースト、フルオート、バイナリーショットの各射撃モードを、セミ / バースト / フルの各セレクターポジションに、任意に割り当てることが可能です。
バースト射撃については、トリガーを1度引くと必ず指定された弾数が発射されます。
バイナリーショットを各ポジションに設定した場合、トリガーを引いた時と戻した時に1発ずつ射撃が行われ、設定したポジションではセミオート射撃のみが可能になります。
【アクティブブレーキ機能(AB)】
射撃後の慣性を強制停止させ、セミオートのキレをアップさせます。フルオートで射撃を行う場合、指を離した瞬間に射撃が停止するので、トリガーフィーリングが向上します。
プリコッキングがオフの場合、ピストンが安定して前進停止するためスプリングのヘタリも防ぐ(※)ことができますが、モーターに負荷が掛かるので発熱や摩耗が発生します。環境に合わせて1 - 5段階で強度設定が可能です。
耐熱性の高いハイトルクモーターとの併用が推奨されます。
※セッティングによってはその限りではありません。
【プリコッキング(PRE COCKING)】
ピストンを最後退位置で保持し、セミオートのキレを最大限にアップさせます。
トリガーを引くとすぐにピストンが前進するので、エアコッキングガンのようなトリガーフィーリングになり、高スペックモーターと組み合わせることで異次元のレスポンスを実現します。
メカボックス内の各パーツに負荷が掛かりますので、使用には総合的な強化が必要になります。
本機能をONにすると、自動で最適な強度のアクティブブレーキが掛かるようになります。
また、本機能をONにした場合は、セレクターモードに関わらず一定の強度設定となります。
【発射サイクル抑制(ROF REDUCTION)】
バースト、及びフルオート時の連射サイクルを抑制します。
電動ガンのサイクルが早すぎる場合や、BB弾の消費を抑えたい時に有効な機能です。
この設定は初弾のレスポンスに影響を与えませんので、初弾のレスポンスを低下させることなく、純粋に発射サイクルのみを抑制できます。
ブラシレスモーターでは基板保護のため、このモードは使用しないでください。
【リポアラーム(LIPO ALARM)】
リポバッテリー接続時のみに作動し、1セルあたり3.7 Vまで電圧が低下したことを検知するとビープ音で知らせます。
オートカット機能ではありませんので、警告後には速やかにバッテリーを交換してください。
※本機能がOFFでも作動電圧以下になるとエラーで停止します。
【電子ヒューズ(ELECTRONIC FUSE)】
物理ヒューズよりも圧倒的に反応速度の早い電子ヒューズを搭載しており、電動ガンでトラブルが生じた際にも基板を保護します。
【DSGモード(DSG MODE)】
DSG(ダブルセクターギア)の特殊な形状を、センサーで正しく読み取るための機能です。
本機能を有効にすることで、DSG使用時の動作安定性を高めることができます。
【ファクトリーリセット(MASTER RESET)】
設定を工場出荷状態にリセットします。設定を全てやり直したい場合に使用します。
製品仕様
【対応電圧】
7V-17V(最大値)
【許容電流】
連続35A未満
【対応バッテリー】
・LiPoバッテリー(2-4セル:7.4-14.8V)
・LiFeバッテリー(3-4セル:9.9-13.2V)
・NiMHバッテリー(8-10セル:9.6-12V)
【対応サイクル】
毎秒50発未満(参考値)
注意事項
■組み込みについて
記載のスペックはあくまでも基板の許容値を表したものです。組み込む電動ガンにトラブルがなく、各ギアのクリアランス調整や、パーツ選定が確実に実施されていることが前提となります。
各パーツの不適切な組込によりメーカーの想定を超える負荷が生じた場合や、バッテリーの逆接続を行った場合などは安全回路が作動せず、基板が破損する可能性があります。
個人の組込による破損は一切の保証対象外となりますので、作業に少しでも不安のある方はプロショップへの組込をご依頼ください。
組込に知識と技術を要する製品ですので、機種別の組込サポートは致しておりません。
基板は熱に弱いため、配線の交換は行わないでください。配線を損傷させた場合、新しいユニットに交換してください。
■市販の変換コネクタについて
バッテリーの接続には変換コネクタを使用しないでください。
近年、大手ECサイト等で「Tコネクタ→タミヤミニコネクタ」への変換コネクタが販売されておりますが、正負の極性が逆転したものが多く流通しております。
このような製品の使用は一瞬で基板を破損させますので、どうしても変換コネクタを使用したい場合は、「当店が販売している商品」を関連商品よりご購入ください。
変換コネクタを使用した場合のトラブルには一切対応いたしません。また、変換コネクタの使用時にこの問題が生じることもありますので、バッテリーは極力ダイレクトに接続してください。
■Tコネクタの相性問題について
Tコネクタの相性問題が生じる場合があります。コネクタ端子は必ずメーカー品を使用し、ノーブランド品は使用しないでください。「イーグル模型」「LayLax」等のブランドのTコネクタを推奨しております。
■ブラシレスモーターとの併用について
弊社にて、2021年12月時点で流通しているOption No.1 製「プラグイン・ブラシレスモーター」(トルク型、及びエントリーモデル)での動作確認を行っております。
しかしブラシレスモーターはFCUとの併用が本来非推奨となる特殊なモーターですので、今後のブラシレスモーター側での仕様変更により、挙動や併用の可否が変更される可能性がありますので、予めご了承ください。